代表者メッセージ

Message

世界には、80億人がいて、4京円のお金があります。年収の合計は1京円です。
日本には、1.2億人がいて、2,000兆円のお金があり、年収の合計は400兆円です。
日本人ひとりひとりには、2,000万円の資産があり、年収は400万円です。
ビジネスとお金は、似たものか同じもの、と思われています。

ドリルを買う人がほしいのは穴である
by セオドア・レビット

コーポレートサイト作成にあたり、業種に「人材派遣業」とあり、私は違和感を持ちました。
定義を強いられれば人材派遣業ではありますが、「人材派遣をしたい」とか「人材派遣しかやらない」とか、そういうことではなくて。
会社全体の感覚としても、「人材派遣業」というアイデンティティは、ほぼないです。
私たちは、「ドリルを派遣したい」のではなく、「穴を開けたい人の役に立ちたい」のです。
経済原理に、「専門性の原則」というものがあります。
世界がもし、2人の村だとします。
Aさんは、4時間働くと魚を10匹、もう4時間働くと牛を1頭。
Bさんは、4時間働くと魚を1匹、もう4時間働くと牛を10頭。
この頃、この村の1日の総生産は、11匹の魚と11頭の牛です。
ふたりは貨幣・物々交換を発明し、経済がうまれました。
Aさんは、8時間働き、魚を20匹。
Bさんは、8時間働き、牛を20頭。
貨幣を通じて、魚と牛を交換しました。
すると、総生産は、20匹の魚と20頭の牛に。
これが、経済です。
お互いがお互いの得意なことで助け合うこと、それがビジネスです。
お金を稼ぐことよりも、どんな生活がしたいか、どんな存在でありたいか、そういった観点を大切にしています。
ふくじん社は、人材派遣をすることが目的ではありません。
社会経済に貢献するために、人材派遣という手段を選びました。
そして、プロとは、自分でやるよりも任せた方がいい人。
高いプロ意識と本質的な行動で、多くの人に貢献する会社であり続けます。

私は賢いのではない。問題に長く付き合っているだけだ
by アルベルト・アインシュタイン

技術がものすごい速さで進歩しています。
30年前は、ソロバンと手書きで会計仕訳を起こしていました。
手書きは間違うことがあるから、残高「試算」表が必要でした。
間違いが発生してないか、「試算」する必要があったから。
今も、「残高試算表」という言葉が残っています。
テンキーで入力し、コンピュータが集計し、何も試算する必要はないのに。
61年前は、「かあさんが夜なべをして手袋編んでくれた」ことは、国民的な共感を得ていました。
今、手袋が欲しいとき、夜なべをしなければならないママは、多数でしょうか。
専門的には、オイコノミアといい、家政という意味です。いわゆる、手弁当。
テクノロジーの発展や、人々の生産スキル向上により、経済性が上がっています。
生産活動が細分化され経済が複雑化し、目の前の仕事の意義が分かりにくくなっています。
テクノロジーの進歩と人々の感覚(パラダイム)に、開きが生じています。
今、人々が作り出した常識や法律は、テクノロジーやパラダイムの進歩に追いつけていません。
我々日本人は、深夜に誰も見ていなくても、赤信号を渡らない、素晴らしい国民性です。
でも、今まで通り部分的に良いことをしていても、これからも全体として良いか分からない。
その可能性が今、高まっています。

真実は一度発見されれば理解するのは容易だ。肝心なのは真実を発見することだ。
by ガリレオ・ガリレイ

今、我々は何をすべきなのでしょうか。
ゆで卵を立てたければ、殻の底が割れるほど机に突き立てる、そんな勇気が必要かもしれません。
私に支点を与えよ、さらば地球も持ち上げん、です。
みんなで作ったルールは、当然、厳格に守ったうえで、公明正大に事業をします。
社会の公器として、上場したいです。

実存は本質に先立つ
by ジャン=ポール・サルトル

性格が悪い人は、いじわるをするのではなく、
いじわるをする人は、性格が悪いのです。
私には、5歳の息子と3歳の娘がいます。
保育園の玄関で靴を脱ぐこどもに、こんな光景を目にすることがあります。
「早くしなさい、仕事に遅れるじゃない、置いてくからね!」と。
「頑張ってるね、待ってるから大丈夫、一緒にいこうね!」と言っても同じか、
「ゆっくりでいいんだよ」を付け加えても、むしろ早いと思います。

それは、大人に対しても同じです。
人生は、脳内の単純な化学反応の繰り返し、ではありません。
人間は、迷い、選択することができ、それにより未来を良くすることも悪くすることもできます。
人間は可能性に満ちており、また、全ての人から学びを得ることができます。
全てのひとは、一つの例外もなく、本当に尊いです。
私たちにはしたいことがあります。
会社には、なくしたくてもなくすことのできないこと、があります。
それが、バックオフィスです。
我々は、人々の才能を花開かせ、サイコーなバックオフィスでありたい。
会社の、なくしたかったことがミニマルになり、したかったことがさらにできるようになる。
企業の、なくしたいことをなくしたい、それが私たちのしたいことです。

神の見えざる手
by アダム・スミス

日本にラーメン店は、24,257軒あるそうです。シェア1位は餃子の王将、734店舗。
私も大好きです。日本で、3.02%のシェアです。
インスタントラーメンはというと、日本全体で年間5,823億円分食べてて、シェア1位は日清食品、シェア49%。
ラーメン店とインスタントラーメン、トップシェアの率が、16倍も違います。
なぜなんでしょうか、誰がこう決めたのでしょうか。
それは、「みなさまが、この方が幸せだ」と選択したからです。
学問的には、需要と供給バランスが均衡し、効用が最大化された、結果です。
それを、アダム・スミスさんが、社会の原理として、「神の見えざる手」と名付けました。
ラーメン店は「ひとりひとりが、身近な人のために、主体性と個性を活かして」運営した方がおいしい。
インスタントラーメンは「頭がちぎれるほど考え、試行錯誤を繰り返し、答えをひとつ出し、多くの人に届ける」方がおいしい。
その社会を作り出しているのは、神ではなく、主体的な人々です。
では、バックオフィスは、どちらの方が幸せなのでしょうか。
ラーメン店です。
「ひとりひとりが、身近な人のために、主体性と個性を活かして」活躍するバックオフィスの方が強いです。
会社には会社にあったバックオフィスが必要です。
あなたにはあなたに合った働き方があります。
高度化された現代社会、なくしたくてもなくせずに残った複雑な業務は、現場に一番近い、問題意識と使命感を持った、あなたが一番よく知っています。
あなたが自信を持って放つその一手こそが、会社にとって最善の一手なのです。
私は、会社を作ってから遅刻控除をしたことは、まだ1円もありません。
マクドナルドに入って、レジで「すいませーん!」言って、1分間クルーが出て来なかったら、大問題です。
1か月単位で動く会計事務所において、仕事の開始が1分遅れて、何の問題があるのでしょうか。

昼休みに歯が痛くて、午後からあと5時間仕事するより、2時間歯医者に行って、3時間仕事する方が効率的ではないでしょうか。
会社は、あなたの1分間にお金を払っているのではなく、あなたが生活の時間を犠牲にして会社に貢献してくれることに対して、1ヶ月分の生活を保証するのです。
この話は、面接でほぼ必ずしています。
入社後は、「遅刻していい、早退していい、ただし、仕事は残さないこと」と。
上司が細かな管理を全然しないのに、いつも細部まで丁寧な仕事をしてくれる仲間達に。
気まぐれに夢想的な話を始めて、演説が始まったぞという顔をしながらも、うんうんと聞いてくれる仲間達に。
こんなくだらない代表者メッセージの放言を許してくれる仲間達に。
感謝を念を禁じ得ません。

大感謝
by 岡坂忠寛

138億年前のビッグバンのあと、散らばった水素が生命体となり、私という人間を両親が生んで育ててくれたこと。
良い仕事をして、人々に感謝されること。
嫌な気持ちになるのは、感謝の気持ちで受け止められない自分の未熟さに気づく機会を与えられたということ。
人生に無駄はなく、無駄な人生もありません。
今こうして生きていること、あなたと巡り合えたこと。
大感謝です。
一瞬と言えるほど短い人生、その中のさらに短い瞬間に、お互いが共感する機会が訪れることを願い、ホームページを作りました。
会社として、その思い達がさらに大きくなり、社会により貢献できるよう、会社を作りました。
ふくじんという会社は、このホームページは、このメッセージは、小さな小さな存在ですが、社会をより良くするための一手のひとつであると、私は思っています。
全てに感謝。
2023年3月1日
代表取締役
岡坂 忠寛